| ・ | マクロライド系薬剤は、ペニシリンやテトラサイクリンと伴に、抗生物質の歴史の中では最も先に発見され、開発が進んだ薬剤です。 |
| ・ | 当初は、マイコプラズマに対する優れた効果が注目され、人や動物のマイコプラズマ対策薬としての位置付けがなされ、養豚業界でも豚のマイコプラズマの対策用として、様々な場面で使用されてきました。 |
| ・ | 一方、当初のマクロライドは、(1)胃酸に弱く、経口的な投与では吸収が安定しないなどの欠点、(2)それに誘導耐性といって、菌と薬剤が触れるだけで菌が耐性化する誘導耐性を持つことが問題視されていました。 |
| ・ | そこで、マクロライドの改良はこの2つの点を中心に進められたのですが、近年になって、さらに体の中でいかに、菌の感染するところに薬剤を集中させるかという点にも改良が加えられました。 |
| ・ | こうして開発されたのがアジスロマイシンやチルミコシンです。この2剤に共通する特徴は、体内動態の大幅な改良で、肺やマクロファージなどの白血球に特異的に移行するという特徴が強化されました。一方で、肺炎を引き起こすグラム陰性菌に対する抗菌力も加わり、効果的に菌を排除することが可能になりました。 |